2024/8/28 建築医学勉強会を開催しました。~ライフサイクルコストから考える、断熱性・気密性の重要性について~

8月28日、私が事務局長を務める日本建築医学協会にて、建築医学勉強会を開催致しました。今回は、株式会社ドクターズホームの長谷川仁龍様に、ライフサイクルコストから考える、断熱性・気密性の重要性についてお話して頂きました。

異常気象や自然災害なども急激に多くなっている現在、住宅の在り方について、真剣に考えなければいけないといいます。また、今もなお、不健康住宅は建てられていて、シックハウスや寒さのために病気になっている人もたくさんいるといいます。単に見た目や安さだけで判断しないことが大切で、長期的な視点で、家づくりをすることが必要です。

ここで大事になってくるのが、ライフサイクルコストです。ライフサイクルコストとは、家を建ててから壊すまでに必要な費用です。最初は安くても、建ててからかかるランニングコストが高くなる、というのはよくある話です。

最初にある程度費用がかかっても、高性能(高断熱・高気密)のしっかりした住宅をつくっておいた方が長期的にみて経済的に優れているだけでなく、住宅環境も良いため健康的に過ごすことができるのです。

長谷川様は、若いときにご自身が病気になったことをきっかけに健康を意識し、最初は健康住宅として自然素材を使った家を作っていたといいます。

しかし、高断熱・高気密の住宅に出会い、自然素材だけでは不十分であるということに気づき、さらに、建築医学に出会って、ハード面だけでなくソフト面も考慮して初めて健康住宅ができる、という結論に至ったそうです。

長谷川様自身の健康住宅に住んでいたときと一般住宅に住んでみたときの違いなどの体験談もお話して下さり、いかに住宅性能が大切かが分かりました。

現在は、ご自身の究極の健康住宅を建てる予定が進んでいるようで、完成時には、是非体験させて頂きたいと思います。

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